大阪の公益社団法人アジア協会を通して、バングラデシュの井戸のない村に井戸を一基寄贈させていただきました。
以下はアジア協会からいただいたご報告です。
バングラデシュ 井戸寄贈のご報告
公益社団法人アジア協会
寄贈者 わこ盲導犬プロジェクト
●完成年 2016年7月
●現地提携団体 Basic Development Partners (BDP)
●寄贈場所 バングラデシュ、ジャマルプール県バスチャーラ地区ハヤトプール村
ハヤトプールBDP小学校内
Hayatpur Village, Baschara Union, Jamalpur District, Bangladesh Hayatpur BDP Primary School
●受益者 約385名(77世帯)
●井戸の形式 ポンプ式井戸(深さ約271m)
●村の状況
ジャマルプール県は、バングラデシュ北部のインド北東部のメガラヤ州との国境に面しており、
ハヤトプール村は、ジャマルプール地区の南西に位置しています。北部で干ばつ傾向にある貧しい村であります。本会の現地提携団体BDPは、貧しくて両親の労働環境により教育環境が左右されやすい子どものために、いつでも入学できる学校(Non-formal Education)を運営しております。この度、この学校の子どもたちの衛生教育と環境の改善のために学校内にこの井戸を建設しました。
これまで、この学校には水くみ場はなく、学校の近辺にあるため池を使用していました。飲用だけでなく、トイレの水にも使用されており、たびたび感染症の原因となっておりました。学校には井戸がなく、政府系の学校ではないために、衛生環境向上整備のための依頼は無視されてきたために、NGOなどの支援機関に頼らざるをえませんでした。従来から衛生環境が劣悪な生活を送る子どもたちが学校でも同様の環境では、教育向上や普及のためにならず、ドロップアウトの原因にもなるため、現状を改善すべく今回の事業が計画されました。
この度、この村に井戸が建設され、不衛生なため池の水の使用から解放されました。これまでは彼ら自身、安全で綺麗な水を飲むべきであることを指導されてきましたが、近くにそれらの設備がなかったために、感染症にさらされていました。この井戸の建設により子どもたちの健康が守られ、毎日学校に通えるようになり、子どもたちの成績が向上することが期待されます。
●学校からの声
この学校の生徒や両親を代表し、この井戸を寄贈してくださったわこ盲導犬プロジェクトの皆様に大変感謝申し上げます。これまで、下痢や様々な感染症に生徒たちは悩まされており、学校を欠席するなど学業に支障をきたしておりました。また、両親たちも環境の悪い学校と思い、学校へ通わすことをためらっておりました。この井戸建設によりこのことから解放され、安心して子どもたちを学校に通わせることが出来るようになりました。
本当に心から感謝申し上げます。ぜひ、このBDP小学校にご訪問ください。歓迎致します。
バングラデシュ ジャマプル県